『田園の詩』NO.111 「花粉症対策」 (2000.3.21)


 ついに花粉症の季節がやってきました。少し早めに治療を始めるのが効果的だとい
われていますが、症状が現れて我慢できなくなってから病院に行く…。情けないことに、
これが私の毎年のパターンです。 

 昨日、飲み薬・点鼻液・目薬の三点セットをいただきにやっと病院に行ってきました。
看護婦さんに「去年はいつでしたか」と尋ねたら「2月6日です。今年はちょうど1ヶ月
遅かったですネ」との答えが返ってきました。

 九州は昨年の天候不順(夏の長雨)で花粉の量が少ないといわれています。また、春の
訪れが例年より遅く、いつもなら、ウグイスも鳴いている頃ですが、まだ耳にしていま
せん。諸条件が重なって症状の出る時期が遅くなったのでしょう。

 しかし、一旦スギの花粉が舞い出すと必ず症状は現れるものです。昨年までなんとも
なかった人が突然花粉症になることはあっても、急に良くなること(毎年期待するので
すが)はありません。かくして国民病といわれるまで患者が増え続けています。


      
      工房から見える景色です。山にはほとんど杉が植わっています。
      花粉から逃れようがありません。         (08.12.15写)



 私の周りにも≪同病相憐れむ≫人達が沢山います。それぞれどこかの病院にかかる
ことになる訳ですが、「K病院がいい」というような噂は広がるものです。決定的な特効
薬がない以上、どこの病院でも同じことだと思いつつも、私も昨年からK病院に行くこと
にしました。

 この病院が他と違う所は注射を一本打つことです。これが素晴らしく良く効くと人は
いいます。そこで私も打ってもらったのですが、それほどでもありませんでした。

 「注射の効き目はいかがでしたか」と先生に問われたので、「少しは症状が軽くて済
んだような気がします」と曖昧に答えました。「そうですか。帰りの車の中で、すぐ効く
人もいますけど…。今年は注射しますか?」「ハイ、お願いします」。実験台になった
つもりで、また嫌いな注射を打ってもらいました。

 さて、効果があるかどうか。それにしても、今年は、苦しむ期間がすでに1ヶ月短縮さ
れているのはうれしい限りです。               (住職・筆工)

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